英会話の学習・勉強

文部科学省の英語力調査結果から見えてきた「英会話力を伸ばす方法」

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英語力調査イメージ

「日本人は英語ができない」とはよく言われるものですが、実際の日本人の英語力はどのくらいなのでしょうか。

それを紐解く鍵として、文部科学省が行っている「英語力調査」というものがあります。これは、全国の中学三年生と高校三年生を対象に英語力や学習の状況について調査したものです。

今回はその高校三年生の調査結果をもとに、日本人の英語力と、英会話力を伸ばす方法について考えていこうと思います。

中学~高校と英語教育を受けてきた日本の高校三年生の英語力に関する調査結果は、既に卒業した大人の英語力を推し量る上でも役に立つのではないでしょうか。

ぜひ参考にしてみてください。

英語力調査の結果は「目標未達」

今回参考にしたのは、平成29年度の高校三年生の英語力調査の結果です。この調査では、全国の国公立約300校に在籍する高校三年生、約60,000人に対して調査が行われました。

参考:平成29年度英語力調査結果(高校3年生)の概要

英語力を伸ばす上で示唆に富んだ調査結果になっているので、良ければ一度目を通してみてください。

高校三年生の英語力の目標は「50%が英検準2級程度~2級程度以上」

まず、高校三年生の目標として設定されている英語力を知っておきましょう。それは、「50%が英検準2級程度~2級程度以上」というものです。

英検を受けたことがある人なら知っているかもしれませんが、英検2級というのは「高校卒業程度」の英語力を測っている試験です。

準2級 高校中級程度
教育や科学などを題材とした、長文の穴埋め問題が加わります。
センター試験の問題形式と共通点が多く、入試対策にも最適。
高校卒業段階の英語力の達成目標:準2級~2級(文部科学省)

2級 高校卒業程度
医療やテクノロジーなど社会性のある英文読解も出題されます。
海外留学、国内での入試優遇・単位認定など、コミュニケーション力が高く評価されます。
ビジネスシーンでも採用試験の履歴書などで英語力をアピールできます。
ライティングが加わります。

引用:英検公式サイト(各級の目安)

英検準2級というのは高校中級程度の英語力を測っているので、この目標は「全体の半分の高校三年生が高校中級~卒業程度の英語力を有している」というものだと言い換えることができますね。

「全体の半分が英検2級」ではなく「全体の半分が英検準2級~2級」なので、英検の本来のグレード基準から考えればやや甘めの目標と言えるかもしれません。

4技能で50%を達成したものはなかった

そして今回の英語力調査の結果ですが、技能別にCEFRのA2レベル以上(=英検準2級レベル以上)となった高校三年生の割合は以下の通りでした。

技能 割合
聞くこと(Listening) 33.6%
話すこと(Speaking) 12.9%
読むこと(Reading) 33.5%
書くこと(Writing) 19.7%

目標である50%に達している技能は1つもなかった、というのが結果です。特に従来より日本人が苦手と言われてきた「話す技能」に関しては、目標レベルの能力を持っていた学生は7~8人に一人。

少なく感じますが、40人のクラスの中に5人くらいと考えると、確かにそうかもしれないというような気がしますよね。

また、「読む」「聞く」という受動的なスキルの方が「書く」「話す」よりも高い傾向にあることが分かります。これは感覚的に納得感のある結果です。

高校卒業以降は、英語を勉強する機会がない進路を選ぶ人も多く出てくるでしょう。そうなると、この傾向を保ったまま大人になる可能性も十分にあるのではないでしょうか。

話すスキルのある生徒は「アウトプット活動」を行っていた

アウトプット

英語力調査では、生徒の英語学習に対する意識について質問紙による調査を行っています。さらに、前述の英語能力を測る調査結果も交えることで、「点数が高い生徒にはどういう傾向が見られるか」という点も明らかにしています。

英会話に関係がありそうな結果として、「話すこと」の得点が高かった生徒にどういう傾向が見られたのかと言うと、以下のようなものでした。

  • 授業の中で「英語でスピーチやプレゼンテーションをしていた」と回答した生徒の割合が高い
  • 授業の中で「英語でディベートやディスカッションをしていた」と回答した生徒の割合が高い
  • 「与えられた話題について、(特に準備をすることなく)即興で話す活動をしていた」と回答する生徒の割合が高い

当然と言えば当然かもしれませんが、上記にある「スピーチやプレゼンテーション」「ディベートやディスカッション」「即興で話す」というような活動を行っていた生徒の方が、英語で話すレベルが高かったという結果です。

英語を読むことはできても話すことができないという人が、英語を話せるようになる鍵はここにあるのかもしれませんね。

やはり、様々なところで言われている通り、「英語にはアウトプットが必要」というのは間違っていないのではないでしょうか。

大人がアウトプットの場を確保するには?

複数人での会話

今回の調査は対象が高校三年生なので、アウトプットの機会として主に論じられているのは学校教育の内容です。

学校での教育において、話すこと(やり取り)などを含めた統合的な活動を行うことで、4技能で高得点を取れるような生徒を育てることができると結論付けられています。

では、既に学校を卒業した大人はどうでしょうか。

英会話を身に付けるためには自分で学習を組み立てていかなければいけない大人は、こうしたアウトプットの場も自分で用意する必要があります。

書籍や動画、ポッドキャストなど、インプットの方法は多岐に渡りますが、アウトプットの方法はかなり限られてきます。

  • 外国人の友人・恋人を作る
  • 英会話スクールに通う
  • オンライン英会話を利用する

単に「話す」だけであれば英語の音声を聞こえたまま口に出す「シャドーイング」も効果的な方法として知られていますが、相互のやり取りの中で英会話力を伸ばすには、やはり英語を話す人との接点を持たなければなりません。

自分に英語を教えてくれる外国人の友人や恋人は都合よく作れるものでもありませんので、多くの人にとっては英会話学校かオンライン英会話が解決策になるでしょう。

特に、日中忙しくしている社会人なら、早朝や深夜でもレッスンを受けられるオンライン英会話のメリットは大きいです。「話す能力」を伸ばすのであれば、オンライン英会話を受けるのが良いでしょう。

おすすめのオンライン英会話は以下の記事を参照してください。

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実際に外国人と英会話を行うと、自分の英語が通じた時に「通じるんだ」という成功体験を積むことができます。実際の英会話シーンで緊張しないように、こういう経験を積んでおくのはかなり大事です。

外国人と英会話をする目的があるなら、アウトプットは避けて通れないポイントということですね。

まとめ

平成29年度英語力調査は目標に達しなかったものの、その結果から習熟度の高い生徒には一定の傾向があることが明らかになりました。

特に「話すこと」に関しては、実際の発話や相手とのやり取りを含んだ言語活動を行っていた生徒の得点が高かったことが分かりました。

もちろん英語教育は年々変わってきているので、今大人の人たちが高校三年生だった当時と今回の結果をまとめて論じてしまうのは乱暴かもしれません。

しかし、これから話すスキルを伸ばしていきたい大人にとっても、学習のヒントになるような結果だったことは間違いないのではないでしょうか。

英会話ができるようになりたい人は、ぜひこの結果を参考に、英語で発話アウトプットを行う機会を持ってみてください。

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